今、必要なReederとは何か

Googleリーダー終了の件で、しばらく話題性に乏しかったRSS業界がやおら賑わってます。RSSリーダーを情報収集に使ってた人達にとってはお気に入りの週刊誌がなくなったくらいのインパクトだったんじゃないでしょうか。おかげで、feedlyなるwebサービスは2日間で50万人の新規顧客を獲得したとか。かくいうワタクシもそのうちの一人です。

feedlyを使ってみて思ったのは、googleリーダーのリストラしておいてホント良かったな、ってことです。1年前まではオモシロも含めてニュースサイト系のRSSをかまわずぶち込んでいたので、1日のfeedが千を超えていてヤバかった。そのままfeedly動かしたらまずフリーズだわ。今(オモシロ)ニュース系はSmartNewsに全部任せてしまってますが、ビジネス系が全然ダメ。なんとかならんもんでしょうか。それとHatena Bookmark。Gnosyの精度が高くなるとはてブタイトル全部読みもリストラできるんだろうけど、かなり臭い2chまとめ系記事がびっしり集まるようになったらそれコワい。外部に漏れたら死ぬ。

で、今feedlyは内容の濃いブログだけ。fullrss.net経由で。
例えば、facta発行人とか、山本一郎系とか、chikirinとかそんなんです。イケダハヤトとphaは入れてない。カツマーもノマドwの人も入ってないけど、村上福之とshi3zは入ってる。そんなんです。ちなみに池田信夫は先見性がない意見をあえてチェックためにいれてます。

で、その村上福之氏ですが、今回の件について面白い考察をしている

そして、もう一つ、これは、書いていいのかどうかわからないけど、
インターネット業界のもう一つの大きな終焉を表している。

ユーザーがいればいつか莫大なカネになるのは、都市伝説だということに気がついた。

アメリカ人は、4年くらい前まで、ユーザー入ればバリュエーションも時価総額もつくし、なんかマネタイズできると信じていた。
広告なり、課金なりで、なんかなるんだろうと信じていた。
しかし、多くのユーザーを集めたサービスが、どうも黒字転換が難しそうなところが増えてきた。
Twitterも赤字を出してたのも記憶に新しい。

Google Readerの廃止は、ネット業界が牧歌的な世界からナニワ金融道の世界への扉を開いた音みたいなもんだと思う。


readerの廃止自体は前段にあるようにgoogle plusへの集中とボランティアサービスの打ち切り方針が理由なんだろうけどね。

ネットで完結するようなサービスのローンチはもう難しいかも、という考察は言及されているTwitterもそうだけど、Webコミュニケーションの雄、facebookの広告効果が期待はずれだったっていうのが大きいと思う。

 

それと、RSSの飽和状況打破のためにニュースキュレーションサービスを使い始めて再認識したのは、もう面白系ニュースへの時間投与はリストラ方向だってこと。1日の処理可能feedがタイトルななめ読みでも1千以下、出来れば500までにしたい。したら、らばQもロケットニュースもGIGAZINEもLifehuckerもさようならってことになる。全くないのもさみしいので、SmartNewsの「すぐ読む」だけにしておくかなと。そんな人間ばかりになったら、彼らはビジネスとしてサイトを維持していくのは難しくなるだろうね。

これからの情報取得術

まだ模索中ですが。。ビジネス情報取得の基本は、あらゆる業種の情報をとりあえずタイトルだけでも目にしておくこと。その中でインタビュー記事は必ず読んでおく。これはやはりオールドマスコミの取材・キュレーション能力がまだまだ上。すると、リスト系RSSリーダーは使わざるを得ない。それと、自分の専門分野に関しては、現場にいるか、取材するしかない。こういう情報はマスコミが拾うようになるまで1年かかる。この二つをベースにもやもや考えていくと未来の行く末が見えてくる。とりあえず、マスコミサイトからインタビュー記事ばかり集めて再編集してくれるサービスがあるとありがたいなー。SmartNewsさん、よろしく。

この中でブログは本来マスコミにインタビューされる側が、自ら検閲なしで発信してくれる情報ということになる。しかしながらブログ業界も新しいスターが居ない。新陳代謝がない。アルファブロガーも死語になりつつある。

人気ブロガーの記事が有料メルマガへの誘導線としてしか書かれなくなるとツラいですが、そんなことしたら、一瞬で人気もなくなりそうです。例えばここ。

昔はチョー面白かったのに。最近の前段のグダグダはなんかの圧力に屈したんでしょうね。怖いですねー。