enchantMOONに決定的に足りていないもの

昨年末からUEI社がもったいぶった引っ張りかたをした新デバイス、enchantMOONの全貌(?)がようやく明らかになった。

ITメディア

“紙の進化形”を目指した「enchantMOON」――UEI清水氏が開発の背景を語る

UEI shi3zの日記

僕たちがenchantMOONで本当に実現したいこと

まとめると、手書き認識を極限まで高め、背景で文字認識も組み合わせることで紙とデジタルを融合させたものということらしい。紙でメモを取って、PCに打ち直して、、ということはもうしないで済むのだとか。

 

「ノート」というと、5年前に話題になったこの本を思い出す。

東大合格生のノートはかならず美しい

東大合格生のノートはかならず美しい

 文芸春秋の特別サイト

「東大合格生のノート」

によると、7つの特徴があるのだそうだ。

と とにかく文頭は揃える
う 写す必要がなければコピー
だ 大胆に余白をとる
い インデックスを活用
の ノートは区切りが肝心
お オリジナルのフォーマットを持つ
と 当然丁寧に書いている

enchantMOONがこの東大合格ノートを苦もなく作れるデバイスだったらいいのにと思うのだが、決定的に足りていないものがある。

 

面積である。

 

enchantMOONが単なる手書きノートデバイスであるなら、今の形で十分かもしれないが、新たな思考ツールとしてタブレットと一線を画そうとするなら、面積が足りない。

 

東大合格生のノートの大半は、1トピックのためにあのコクヨCampusノートを見開きで使っている。ほとんどA3サイズ。ワタクシが以前勤めていた金融機関の役員稟議書もA3サイズ横1枚に収めることが求められていた。A3横は1目で認識できる限界だと言っても良い。そして、思考に最適なサイズなのである。

 

かといって、見開きノート型にしたらいやになるほど重くなりそうだ。時代の要請であるモバイル性を損なうことはできない。

 

なので、いま発表されているenchantMOONはモバイル用として、さらに追加デバイスとしてPCのデュアルディスプレイ的なガジェットが欲しいなぁと思わせるのである。家やオフィスでドッキングさせるみたいな。

 

このenchantMOONを軸にUEIは上場を目指すようであるが、このミッションを成功させるには更にもう一つ考えておかなければならないものがある。

 

エロである。

 

清水社長、里美ゆりあをよろしくお願いします。